しずおか授産品ブランド 個別支援9
2019年01月09日平成31年1月7日(月曜日)、授産品6次産業化推進事業において、三島市にある「特定非営利法人けるん」の第1回目の個別支援が行なわれました。
「けるん」の課題は、自家栽培した「さつまいも」を使った「さつまいも茶」の製造方法の改良と販路の拡大です。講師は、フードコンサルタント食の恵み 代表 小杉惠様です。
小杉様の指導により、「さつまいも茶」の試飲を行いながら、さつまいも茶のパックを開封しての素材チェックから指導が始まりました。
けるんが現在使用しているパックはお茶などで利用する市販のものですが、消費者の視点に立ってみると、安全性の面でも見た目でも、シーリングは欠かせません。試作用に封入しやすく、シーリング出来るパックを入手することになりました。
また、さつまいもの栄養分を生かす上でも、実だけでなく皮を入れることで、素材感が出てきます。講師の持参した、漢方やハーブティ、など商品サンプルを提示して、「けるん」の商品と比べながら、素材感が出ていることや、色みが出ていることの大切さをアドバイスしました。
市販されている「さつまいも茶」は、葉や茎から作られていますが、「けるん」の「さつまいも茶」は、さつまいもの実を使用し、焙煎することで香ばしく、ほのかな甘みが感じられます。
講師からさらに、この強みを引き出し、差別化を図るために、地元富士山麓の溶岩板を用い、焙煎したらとの提案があり、早速入手方法を探ることになりました。
溶岩の良さは遠赤外線による熱伝導率のアップ。じっくり旨みが引き出される可能性があります。一番おいしかった時の湯温、抽出時間、分量などについてもテストを行うように指導がありました。
次回は、皮のついた「さつまいも茶」を溶岩焙煎行ったものについての試飲からスタートします。新生「さつまいも茶」の完成が楽しみです。