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農福連携支援事業 岐阜視察

2020年02月06日

令和2年1月29日(水曜)、農福連携支援事業における県外視察を行いました。
視察先は先進的な取り組みを行う事例の訪問先として、岐阜県山県市の株式会社TFF「ひなたぼっこ園」、関市のめぐみの農業協同組合と株式会社DAI「それいゆ」の3か所を訪れました。
「ひなたぼっこ園」さんは菌床椎茸やニンニクなどを生産・販売して農業で工賃を上げています。「農業は作業に差がなく、誰でも得意な作業が必ずある。」と田中社長。今年10年目を迎え、栽培品目の増加や畑の面積も拡大し、工賃も最低賃金を超えていますが、農業を始めた当初のつらい経験を乗り越えられた話など、参加者からは「社長の情熱や熱心さ、強い精神力や愛を感じた」という感想が多くありました。

 

関市のめぐみの農業協同組合は2016年から同市「それいゆ」さんと農福連携を始め、中農特産の「円空さといも」の乾燥や毛羽とり選別作業を委託しています。

 

 

次は「それいゆ」さんの作業場の見学と、めぐみの農業協同組合にて農福連携に至る取り組みについてのお話を、JA武藤課長・「それいゆ」中島社長・里芋農家の方からそれぞれ伺いました。
農家の高齢化により、円空さといもの作付面積が減少し、解決方法を模索していたところ、JA・中濃農林事務所・県障害福祉課の集まる席で、「それいゆ」さんが「何か農業に関する仕事はありませんか?人手が足りないとか、この野菜を作ってほしいとかありませんか?」と、アピールしたことがきっかけとなって中濃里芋生産組合との連携が始まりました。農業者にとって手間のかかる分別作業を委託したところ、丁寧な仕事に評価が得られ、委託が増加し、2018年には5トンだった作業量が、2019年には30トンに増加ました。
「それいゆ」さんは生産活動の柱とする「農福連携」、「産福連携」、「地福連携」を見事に達成しており、それには中島社長の広い視野と行動力・実践力が伴っていたことが成功の秘訣だと感じました。
岐阜県内を3か所廻り、実りの多い研修となりました。
(農福担当 大石郁子)

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