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農福連携 事例集

農福連携事例 詳細

No. A-1
事例 農業者が障害のある人を雇用して農業経営を改善
農場名 京丸園株式会社
地域 浜松市中区
連絡先 053-425-4786
URL http://www.kyomaru.net
メール
内容

□農場の概要

 芽ネギやチンゲンサイ、ミツバなどを栽培している農業法人。現在99人の従業員のうち24人が障害のあるスタッフ。経営理念は「笑顔創造」。農業を通じて笑顔を創出し、従業員、お客様の心と体の健康を応援する農園を目指している。同社が目指すユニバーサル農業の取組が高く評価され、2019年度農林水産祭「多角化経営部門」で天皇杯を受賞している。静岡県版GAPであるしずおか農林水産物認証、JGAP認証取得。

 

□障害のある人が担う主な仕事内容

 ミツバの下葉取り、ネギの定植作業や草取り、パネル・育苗箱の洗浄など

 

□障害のある人が作業する際のポイント

 京丸園㈱には「心耕部」という部署があり、老若男女、障害のある人・ない人がともに笑顔で働く農園づくりを目指している。心耕部は「心」を「耕す」部として、対人関係をさほど伴わない農業作業と、CL(森田療法・内観療法)の理論をうまく組み合わせたプログラムを作成し、障害のある人への支援を行っている。

※森田療法:症状、不安をあえて取り除こうとせず、「あるがまま」に受入れ、同時に生活の上で必要なことを目的本位に実践していくことで、不安に対する「とらわれ」を克服していく。

※内観療法:内観とは、「自分の心の内側を観る」という意味で、自分の過去を振り返り自分が周囲の人や物にいかに生かされてきたのかの事実を詳細に思い起こし、新しい生き方を再構築する。

 

□障害のある人を雇用して良かったこと

 障害のある人を受け入れるようになり、助け合う気持ちやコミュニケーションが生まれ、職場の雰囲気が明るくなった。障害のある人が入ることにより、仕事を人に当てはめるのではなく、目の前にいる人がどうやったらできるようになるか作業のやり方を工夫したり、治具や機械化を考えたりするようになった。作業分解の視点が農業に加わり、作業を切り分けて誰もができる農業を目指すきっかけとなった。また、作業分解や環境整備などを進めることは、GAPの推進にも役立った。

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